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オリジナル酵母

オリジナル酵母の開発

 ワインの出来は、その年収穫されたぶどうの出来と、発酵を行う酵母の特性・働きが決めます。近年は、効率の良い酵母が多くのワイナリーで使われるようになり「安く」「飲みやすい」ワインが手に入るようになったのですが、その一方で「特徴のない」「没個性」のものが多い、とも言われています。

 ワインにとって重要な「テロワール(土地の個性)」を活かし、北海道のワインに付加価値を与えること目指し、同学科新沼協准教授の研究室では北海道産のワイン醸造用酵母を選抜を行いました。北海道各地の植物や土壌サンプルを採取して酵母を単離、分子生物学的手法を用いて酵母を同定するとともに、八剣山ワイナリー内でアルコール耐性、糖耐性などによる選抜を行いました。最終的に小仕込み試験と官能試験を重ね、その結果、八剣山ワイナリーのブドウ畑からオリジナルワイン醸造好適酵母「HGU-140」の取得に成功しました。現在の学園オリジナルワインには、北海道のワインにから生まれたこのオリジナルのワイン醸造好適酵母 が使用されています。

​ さらに、より複雑な味わいの赤ワインを目指し新たな酵母の選抜を目指し研究を続け、2022年に「HGU-154」の選抜に成功いたしました。2022年の赤ワインの醸造には、上述のHGU-140と新しく獲得されたHGU-154の、2つの酵母が使用されています。

 本プロジェクトに携わった学生の努力の結晶であり、大学の研究成果である、学園オリジナルワインをぜひご賞味いただければと思います。

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